家を探している時に、物件のパンフレットやお部屋の概要をチェックする際に、その物件やお部屋のメリットとして「システムキッチン」が付いています!というような表現を目にすることが多いかとおもいます。それほど、システムキッチンと言うのは、これから新しく家に住もうという人も心を掴んでしまうもののようですが、そもそもシステムキッチンとはどういうものなのかと言うことをご説明します。以前の日本の住居のキッチン事情は、ガスコンロなどを別々に用意をして、そこで調理などをしていました。システムキッチンの場合は、そういうコンロやシンクなど、調理するために必要な設備がすべて用意されているキッチンのことを言います。

システムキッチンのメリットとデメリット

システムキッチンのメリットは、様々なデザインがあるということ、調理に係る設備がすべて揃っていることもあり、極めて手入れがかんたんであるということ、収納があらかじめ用意されているので、充実しているということ、そして、基本的にはあらかじめ出来上がっているので、工期も短いということです。システムキッチンのデメリットとしては、リフォームをする場合に、大規模な工事になる場合があり、その場合は費用がかさむということ、そしていろいろな種類があるので、欲張っていろいろなものを付け加えていくと、こちらも費用がかさむということなどをあげることが出来ます。

システムキッチンの種類

システムキッチンには様々な種類があり、そのキッチンの形から命名されているI型キッチン、L型キッチン、システムキッチンが壁に接することなく、キッチンに島のように独立しているスタイルのアイランドキッチン、一部分が壁と接しカウンターが半島のように突き出たタイプのペニンシュラキッチンの4つのタイプがあります。

システムキッチンの価格相場

冒頭でもご案内をしたように、システムキッチンは、ある程度目的を決めて決めないと、キッチノン設置そのものが大きくなってしまい、費用がかさんでしまいます。そのため、今のキッチンについてどういう点が不満なのか、どういう点が不便なのかということをまずはしっかり明確にして、その後リフォーム業者に対して見積もりを出してもらい、自分に向いているキッチンを提案してくれる業者にお願いするようにしましょう。その場合も、1社だけに限定するのではなく、数社に見積もりや提案を依頼してもらい、そこから自分にとってどういうキッチンがメリットがあり、有効であるのかということをしっかり考えて発注するようにしましょう。

システムキッチンの価格で注意をしないといけないのは、通常システムキッチンのパンフレットに記載されている価格というのは、あくまでも「システムキッチン」自体の価格であるということです。家にシステムキッチンを設置する場合には、今あるキッチンを除去して、その後にシステムキッチンを設置する費用がかかるということです。通常システムキッチンの価格は、どういうものを設置するかで価格が決まってきますが、例えば20万円ほどのI型のキッチンを設置する場合には、キッチンの費用の他に

  • 給水・給湯・ガス配管等工事
  • キッチンパネル施工費
  • 標準工事(既存解体・撤去・処分)
  • キッチンパネル
  • キッチンパネル取付け部材

と言った費用がかかり、これらのキッチン以外の費用はキッチンの費用の150%増しというイメージを持つようにしましょう。一般的にシステムキッチンの価格については安いもので、20万円ほどから高いものになると上限はなくなりますが、一般的には300万円ほどになります。これらに様々な工事費用が1.5倍かかるので、20万円のキッチンで工事費込みで50万円弱、300万円のシステムキッチンですと、700万円以上掛かる可能性があります。