システムキッチン
システムキッチンとは日本の台所(キッチン)の形態の一種。
システムキッチン(system + kitchen)は和製英語です。
システムキッチンとは、
流し台や調理台、コンロ、収納スペースなど各ユニットを組み合わせて、
天板と呼ばれる一枚板をのせて、全体が一体となるように組み合わせた台所のことです。
スペースの有効利用、デザイン性、用途に合わせた機能的な収納などが、
主なメリットと考えられます。
1973年、昭和48年、クリナップのショールームに試作展示された
ドイツ風キッチンを指す固有名として、システムキッチンという言葉が
最初に使われました。
昭和40年代後半から50年代前半の高度経済成長の時期に、
ビルトインキッチンがドイツから輸入され、
日本の住宅に合うようにアレンジされました。
日本市場では、昭和50年代にシステムキッチンという言葉は日本で普及していきました。
プランは、I型、II型、L型、U型、アイランド型などに分けられます。
現在のキッチン形態
- 独立型
キッチンのみ部屋として独立している。 - セミオープン型
キッチンとリビングの間に収納棚や壁などの間仕切りするものがある。 - オープン型
ダイニングと直接つながっていて、収納棚や壁などの間仕切りするものが一切ない)。
希望するキッチンの形態
- セミオープン型は、同形態の希望者が59.7%と高く、現使用者の評価が高いといえます。
- 現在セミオープン率が最も高い50代主婦(40.1%)の、今後希望するキッチン形式は、
やはりセミオープンという回答が多く(46.5%)、現状に満足している様子が見えます。 - 独立型、オープン型は、セミオープンと比べ、現在と同形態の希望者が少なく、
それぞれ26.8%、37.2%。ともに、セミオープン型への移行希望が高いです。 - 主婦年代別に見ると、30代主婦に「今後セミオープン型キッチンにしたい」という回答が59.4%と特に高いです。
(キッチン白書による)
今後取り入れたいキッチン機器
今後キッチンに取り入れたい機器について尋ねたところ、
「食器洗い乾燥機」59.0%、
「IHクッキングヒーター」51.9%
が半数を超える導入意向となっている。
「ゴミ処理機」48.2%、
「ムーブダウン吊戸棚」42.8%、
「浄水器」42.4%
と続きます。
主婦年代別にみると、
20代では、「ごみ処理機」「食器洗い乾燥機」がともに約60%と高く。
30代では、「食器洗い乾燥機」が69.0%と他年代より高く。
40、50代は、「IHクッキングヒーター」がともに約57%と高くなっています。
浄水器は、年代が低くなるほど「取り入れたい」という回答が高いです。
現在のキッチン形態別にみると、
独立型では、他の形態に比べて「食器洗い乾燥機」が高めで64.1%。
オープン型では、他の形態に比べ「ムーブダウン吊戸棚」が高めで48.6%となっています。
(キッチン白書による)
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